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○白保分科員 大変御苦労さまでございます。公明党の白保でございます。
私は、観光立国の問題について若干の質問をしたい、このように思います。
我が国の観光については、国際観光の中ではもう我が国は観光後進国、こういうふうに言われるような状況が続いてきたわけですが、そういった中で、総理が施政方針の中で、二〇一〇年までに倍増計画というようなお話があって、官邸の中にも関係閣僚会議がスタートをしたり、そしてまた観光立国担当大臣ができたり、そして行動計画等もできて着々と今進められている、このように私自身は認識をしておるわけでございます。そういった中で、まず大臣に、我が国の観光の意義、そしてまたその課題について、初めにお伺いしておきたいと思います。
○石原国務大臣 観光というものは、外国との観光というものを考えますと、相互の国を理解するという上で非常に重要なものでございます。
そんな中、今、白保委員が御指摘のとおり、日本を訪れる観光客の方の数というものは、昨年、過去最高の五百三十四万人を記録いたしましたけれども、世界的に見ると三十三番目。一番はフランスの七千万人、続きましてスペインの五千万人、アメリカ、イタリア等々がおよそ四千万人。これに比べてもかなり数が少ないと思っております。
その一方で、地域の魅力を高めていくためには、一地域一観光、委員の御出身の沖縄はもうまさに観光の宝庫であると私も認識しておりますし、年に一度は訪ねさせていただいているところでございます。
沖縄について若干触れさせていただきますと、ビジット・ジャパン・キャンペーンの地方連携事業として、沖縄出身の歌手の皆さんによる歌謡コンサートを台湾で開催させていただいたり、韓国からのハネムーンツアーの推進事業などを行っております。また、世界最大のアクリル水槽を持つ沖縄美ら海水族館でございますか、また、日本最南端のモノレールであります、ゆいレールなど、新たな基盤整備というものも着々と行われていると思っております。
こういう各地域の取り組みというものを総合的に統合して、観光立国としての取り組みというものを政府を挙げて支持していく、こういうことに仕事をさせていただいているところでもございます。
○白保分科員 後ほどお伺いしようかなと思ったお話も大分出てまいりましたので、その辺はそれとして、先ほども、一地域一観光、こういう話がございました。
そこで、私がここにいる間は荻窪の方で子供たちと一緒にいるんですが、子供たちが最近よく韓国の映画を見たりなどしているんですね。そうすると、そこに出てくるのが、韓国観光公社というコマーシャルの中に出てくるんですが、非常に韓国を一生懸命売り込んでいる。そういった面で我が国が、おっしゃるように、言われたように大分おくれているそういう状況の中で、これから、北京のオリンピックがあったり、あるいはまた上海ですか、大きなイベントが、万博があったり、こういったことでもって、恐らくアジアも観光の大競争時代に入ってくるのかな、こういうような感じがするわけです。日本として、そういう時代の中で、ビジット・ジャパンもありますし、どういうふうにしてこの競争の中でやっていくのかという選択的なもの、こういったものはいかがでしょうか。
○澤井政府参考人 戦略という意味で三点ほど申し上げたいと思います。
まず、いずれも観光立国行動計画というものに基づいてしっかりやっていくということになりますけれども、一つには、各地域におきます公共団体、住民の皆さん、NPO、あるいは民間企業などの幅広い連携のもとでの意欲的な取り組みというものがまずベースにありまして、それを関係省庁が連携して応援していく、そういうことによって地域の魅力を高め、あるいは外国への発信力を高めていくということが一つだと思います。
二つ目に、外国人旅行者の方々の受け入れ体制の整備ということが大事だと思います。外国人が入国しやすいこと、また入国した上で国内を周遊しやすくすること、こういった条件や環境を思い切って整えていくことも大事だと思います。
また、国内、国外を通じましてお客様のニーズというものをしっかりとらえて、それに合った地域整備なりキャンペーンをしていくということだと思います。国内でいえば高齢者の方の旅行がふえるだろう。また、外国につきましても、ビジット・ジャパン・キャンペーンの開始の前に、重点市場につきましていろいろなニーズ調査をいたしました。国によって日本のどこに魅力を感じるかというのは、国それぞれ違います。そういったところに焦点を当てて、特定の国、一般的に外国人ということではなくて特定の国にねらいを絞って有効なキャンペーンを打っていく、そのようなことも大事だと思っております。
○白保分科員 観光はつくづく、すそ野の広い総合的な産業だな、こんなようなことを常々思うわけですね。
というのは、九・一一の同時多発テロがあったとき、私ども沖縄で、米軍基地があるからということで、一気に観光客が激減をいたしました。私の友人なども大きなホテルを経営しているのもおりますが、もう関係する業者、業種というのはいっぱいあります。そういった人たちが、観光客が入ってこないということで大きな経済的な打撃を受けて、しばらくの間立ち直れない状況というものがあるわけですね。昨年などもまたSARSが発生したときにも、台湾が非常に一番近いところにあって、日常的に台湾との行き来がよくありますから、そういった面で、SARSを入れないためにどうするかということになってまいりますと、勢い、来ていただかないような方法を考えなきゃいけないというので、県知事や県の当局の皆さん方も大変苦労なさる。
そういうことで、非常に地理的条件で、我が沖縄県はアジアに近くて、非常に交流も今までもあって、非常によかった。ところが、今度は一つ問題が起きてくると、基地問題だとかあるいはまたSARSの問題だとか、そういったことでもって極めて厳しい状況にもなってくる。
そういうこともありまして、国の大きな観光の計画の戦略の中で、位置づけをどうするのか、どのように考えているのか。そしてまた、同時に、基盤整備をどういうふうに考えておられるのか。そのこともあわせてお伺いしておきたいと思います。
○澤井政府参考人 沖縄県にとりまして、観光、リゾート産業が非常に大きな基幹産業であるということは、もう十分御承知のことと思います。
位置づけという御指摘でございますけれども、沖縄の魅力をどのように発信していくかということだと思います。もちろん、豊かな自然ということもありますし、それから独特の歴史、文化ということもあります。そういったことを生かして、既に、例えば定住型リゾート、リタイア後の人々のための定住型リゾートということでまちづくりをして成功した名護市の白石さんとか、あるいは離島の大自然や文化を生かした島づくりに成功された竹富島の竹盛さん、こういう二人の方がいわゆる観光カリスマにも選定されております。
沖縄県への観光客を見ますと、平成十五年に初めて外からの観光客が五百万を超えたと聞いておりますが、しかしながら、そのほとんどが国内の旅行者である。海外からの旅行者は十万人程度で、これは、ピークのときと比べると半分ぐらいになっているというふうに聞いております。先生も御指摘のように、東アジア地域はビジット・ジャパン・キャンペーンの中でも重点市場でありまして、今後大変大きな増加が見込まれます。特に、台湾、中国といったあたりに近いという特性を生かすということは、やはり沖縄にとっても必須のことだと思います。
私どもでは、例えばということで一、二申しますと、十五年八月に開業しましたモノレールの駅舎とかモノレール周辺の主要観光施設につきまして、韓国語、中国語、英語、日本語、四カ国語によります観光案内板の整備というもののお手伝いをいたしました。また、先ほども出ましたけれども、沖縄県に国際観光振興機構が協力いたしまして、韓国のハネムーン客をターゲットにしたプロモーションをして、かなり多くの誘致に成功したという事例もございます。地域の取り組み、いろいろな工夫にこれからもいろいろな支援をしていきたいと思っております。
○白保分科員 ありがとうございます。
先ほど申し上げましたように、九・一一で大変な打撃を受けました。その際に、国を初め全国の皆さん方の御心配をいただいて、先ほども答弁にございましたように、昨年は初めて五百万を突破する、そういう結果になりまして、これはもう本当に国民全体、皆さんに対して感謝をしているところであります。
さて、そういった中で、私の出身地であります八重山諸島の新石垣空港の問題について触れたいと思います。
実は、この問題は、私がここで衆議院の秘書をやっている時代ですから、もう二十数年前にもさかのぼるわけですが、当時の南西航空がジェット化をするということでもって、宮古島と石垣島の空港を拡張していこうということで、宮古島の方は拡張ができたんですが、石垣島はいつまでも拡張ができないということがあって、今日まで二転三転して、もう二十数年もたっておるというような状況です。
概要を申し上げてみたいと思いますが、今の空港の利用率の問題について申し上げると、これは年間の乗降客数が百四十三万人。そういう意味では、今の石垣空港は千五百メートルしかありませんが、第三種空港の中で、二千五百メートルの青森空港に次いで全国第二位。それを千五百メートルの滑走路の中におろすということですから、極めて危ない状況の中で、しかも、これはもう暫定的ということで国の許可をいただいてやっておるわけです。貨物量についても、平成十三年度は一万二十八トンで、第三種空港の中では第一位です。貨物も物すごく運んでいます。そういうことで、十年後には恐らく百八十八万人になるだろうな、こういうことで、沖縄観光にとっても非常に大きな位置づけになるだろう、こういうふうに考えております。
同時に、最近では非常に農林水産物の振興が進んでおりまして、マンゴーだとかトロピカルフルーツだとか、魚介類も含めて多くのコンテナ輸送をしていかなきゃなりませんが、これが千五百メートルですから、コンテナを載っけて飛んでくるということがなかなか難しい。そういうことで、那覇空港で積みかえをやって持ってこなきゃならないということですから、農林水産物というのは、これは生鮮食料品ですから時間の競争がありますので、そういう面でも非常に大きなマイナス面が出ておる、こういう状況にあります。
そういう意味では、同時に、今の空港自体が、だんだん周辺が住宅化が進んでいって非常に騒音で悩まされているということもありますから、乗降客の問題やあるいは貨物の問題、そしてまた環境の問題を含めて、これは非常に大きな意義がある、早く進めなきゃならないな、こういうふうに思っておるところでございますけれども、まず、国交省としてどのような位置づけをなされているのか、認識を持っておられるのか、お伺いしたいと思います。
○石川政府参考人 新石垣空港の問題でございますが、先生今現在の石垣空港についての数字の御披露がございましたが、先生おっしゃるとおり、平成十三年度では年間の利用客が百四十万人ほどでございますが、実は平成十五年度の速報値を申し上げますと、これが年間百八十万人とふえております。そういう意味で、先生おっしゃるように、第三種空港では全国一の旅客取扱実績がある。にもかかわらず、滑走路の延長が千五百メートルと短いことから、さまざまないわば制約の中で小型ジェット機が就航しているということでございます。
したがいまして、旅客、貨物ともどもに、多需要期においては十分な輸送力を供給できない、先生御指摘のとおりでございますし、さらに、石垣空港から羽田空港への出発便は、重量制限がありまして燃料を十分に積めないために、一たん宮古空港に着陸して燃料を補給しなければならないというふうな問題等々がありまして、そのような課題があるということにつきましては、航空局としても十分認識をしているところでございます。
○白保分科員 振り返ってといいますか、旅客の問題も当然ありますが、同時に、貨物の問題等も含めて今地域住民が一番望んでいるのは何かというと、もう一日も早くつくってもらいたいというのが一番大きな希望なんですね。
これは、先ほど申し上げましたように、二十数年前に初めてこのことが始まりました。私はその後県会議員になりまして、沖縄県議でもこの問題と取り組んでまいりましたが、一番最初に石垣島の白保海域、ここでスタートしました。私は立場として、環境問題を取り上げる皆さん方と一緒になってやってもいいんですけれども、そういう意味ではなくして、やはり地元の人たちがこの地域がいいというふうに決めたものであるならば、未来永劫に環境問題についても責任を持つのは地元の人だろうということもあって、地元の人たちと歩調を合わせてまいりました。
ところが、白保はもうだめだということで、次に今度はカラ岳東、カラ岳の海岸の方に持っていく。それをやっている最中に、今度はまた基盤整備の完全にできているようなところの宮良牧中というところに持っていって、そこがまただめだということでもって二転三転をしてまいりました。
最近では、稲嶺知事と石垣市の市長の大浜市長、この人たちは政治的には二人とも立場は違う人たちですけれども、何が大事かといえば、一番大事なことは、地域住民の生活が大事だなと。千五百メートルの滑走路の中にこれだけ多くの人たちがおりて、こんな危険なことはないし、早くこれができることが一番肝心だということで、お二人が立場を超えて協議会をつくって、そしてその場でもって皆さんが議論をして、ずっと議論の結果として、今カラ岳の陸上案というふうに方向性として決まってまいりました。
私は、この過程の中にあって、今までと違って、みんながテーブルに着いてしっかりとした議論をした上で、一部議論があるもののほとんどの人たちが賛成をしているという現在の場所、そこを早く決定していかなきゃならない。こういうことで、私自身は、このことについては大いにこれを進めていかなきゃならないという立場でおります。
そういう面で、今後のスケジュールとして、やはり地域住民が二十数年も待ち望んできたことでございますし、また、これを完成させることは喫緊の課題ですから、こういう面でスケジュールの問題としてどのようなことになるのか、考えておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。
○石川政府参考人 新石垣空港でございますが、先生今お話しのように、地元に早期着工への強い要望がございます。
沖縄県が早期事業着手を目指して環境アセスメントあるいは地権者の同意取得ということに努力をされていると私ども承知しておりまして、私どもといたしましては、沖縄県から環境アセスメント及び地権者の同意取得の進捗状況というものや建設スケジュールなどの事業内容に関する説明というものを十分伺った上で、検討してまいりたいと考えております。
○白保分科員 こういった非常に大事な時期に、先般、私はびっくりしたんですが、朝日新聞の夕刊に、「新石垣空港の建設予定地 希少コウモリ生息」ということで、こういうでかいのが一面にどんと出てきたものですから、ほとんどいろいろなことがもうクリアされて、いよいよ申請に至ろうかな、こういう状況の中でまたこういったことでもって騒ぎになって、白保海岸ではサンゴの問題で没になりましたから、こういうことであってはちょっと困るなということで私自身も非常に心配をして、地元の人たちにいろいろと聞いてまいりました。
聞いておる中で、恐らく、環境は非常に大事です。しかし、また同時に、守れるものはしっかり守りながら、やはり住民生活をどうするかという問題もこれまた非常に重要な問題ですし、先ほど申し上げましたように、危険な空港でいつまでもいつまでもこれを使っているという状態こそがまた大変なこと、人間の命ももっと大事ですから。
そういう面で、この希少コウモリ生息の問題についての御報告を受けていらっしゃるでしょうか。
○石川政府参考人 現在、環境影響評価を沖縄県がやっているわけでございますが、私どもも、そういう環境影響評価の作業、現在やっておるわけでございますが、今のお話の事案につきましても、事務的に報告は受けております。
○白保分科員 私に与えられた時間はまだあります。ありますが、非常に、新石垣空港の問題といい、観光の問題といい、議論がかみ合ったんじゃないかな、こう思っておりますので、私は、時間を残してこれで終わらせていただきたいと思います。
どうもありがとうございました。
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